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リノベだからできる、ニッチ収納の取り入れ方

リノベでは、間取りやキッチン、床材をどれにするのか、優先的に決めることが盛り沢山。

そんな中、壁にひっそりとある小さな「ニッチ収納」は、正直無くても困らない存在として、つい検討を後回しにされがちです。

けれど、いざ暮らしが始まると、「ここにお気に入りを飾りたい」「自分でアレンジできるインテリアの余白があったらいいのに」と感じる時が訪れるもの。

ニッチは収納というよりも、好きなものを置き、その家らしさがにじみ出る小さな場所。
実用性だけでは測れない、暮らしを楽しむスペースです。

今回はリノベだからこそ取り入れやすい、むしろリノベ以外のタイミングでは導入するのが難しい!

そんな、無くても困らないけれど、あると嬉しいニッチ収納の魅力についてご紹介します。

どんな間取りでも、ニッチにぴったりのスペースが1箇所はありますよ。自分の家ならどこに取り入れるか、妄想してみてください。

そもそもニッチって何?

ニッチとは、こちらの事例のように▼▼▼
壁の厚みを利用してつくる、ボコっとくぼんだスペースのこと。

ポイントは棚のように出っ張るのではなく、壁の一部として設けられるのが特徴です。

一般的な収納と違い、物をしまい込むための場所というよりも、写真やアート、小さな観葉植物など、好きなものを飾るための「見せる場所」として使われることが多くあります。

そんな風に暮らしの中で、視線が集まるポイントがニッチ。

また、マンションリノベでは間仕切り壁の位置や厚みを調整できるため、暮らしに合わせたサイズや場所で取り入れやすいのも魅力です。

なぜ、リノベでニッチを考えておきたいのか

ニッチ収納は、リノベ完成後に「あとから欲しくなる代表例のひとつ」。

というのも、暮らしが始まってから壁をくり抜いて新たにニッチをつくるのは、想像以上にハードルが高いんです。

「そもそも壁の厚みが足りない」という構造の問題や、電気配線があるので穴が開けられないといった問題。

壁仕上げのやり替えなどが必要になり、簡単な追加工事では済まなくなってしまいます。恐らく、「この工事金額が追加でかかるなら、やめよう」となる可能性大です。

だからこそ、間取りや仕様を検討しているリノベのタイミングで、考える心の余裕と予算があれば、、ニッチ追加をおすすめしますよ。

ちなみに、実際のリノベ序盤の打合せでは「ニッチが欲しい!」というお声は多いんです。

しかし、打合せが進むにつれ、どこか予算的に希望を削らなければいけない。といった局面に、ニッチ造作をあきらめるというケースはよくあります。

ニッチ1ヶ所作るのに、数万円といった費用がかかることは多いので、どうしても不採用の対象になりやすいんですよね。

後からは作るのは難しい、、という点も含めて、ニッチは是非ご検討ください。

また、ニッチの魅力は、家具や棚が無くても「飾る場所」を確保できること。

棚やキャビネットを追加すると、その分床面積が減ったり、壁から棚が出っ張ることにより、空間に圧迫感が出てしまうこともあります。

一方でニッチは、壁の中に納まるため、空間の広さを保ったまま、お気に入りの器やアート、植物などを飾ることができます。限られた面積の住まいほど、その効果は大きく感じられるはずです。

さらに、リノベだからこそ、動線や視線に合わせたちょうど良い位置に設置できるのも大きなポイント。

玄関に入ったすぐそばや、廊下を歩く途中、ベッドで横になっていても手が届く位置など、日常の何気ない動きの中で、自然と目に入る場所にニッチを設けることで、インテリアに小さなアクセントを加えられます。

打合せ中は、どうしても「必要なもの」「機能的なもの」に意識が向きがち。

ですが、暮らしが落ち着いてくると、空間に自分で手を加えられる余白が欲しくなるもの。
ニッチは、まさに余白を感じるスペースです。

無くても困らないけれど、あると暮らしの変化をちょっと楽しめる。だからこそニッチは、リノベで検討しておきたい、「あとから欲しくなる代表例」です。

ニッチ収納が活きる生活シーン

ニッチ収納は、どこに設けるのかによって、住まいの印象や使い心地を左右します。

大切なのは「何をしまうか」ではなく、「どんなシーンで視界に入るか、いつ使うか」を想像すること。

日常の動線や視線に沿ってニッチを作ることで、暮らしに自然と馴染む、無くてはならないスペースになります。

■玄関にニッチをつくる

玄関は、ニッチが活躍しやすい場所のひとつ。玄関に置いておきたい物って、結構あるんです。

鍵やマスクといったおでかけに欠かせない物を置く実用性はもちろん、ディフューザーや季節を感じる小物を飾ることで、住まいの第一印象を整えます。

特に家族でお出かけする時に、玄関ドア周りに出っ張った棚があると、体をぶつけてしまいそうで、邪魔に感じやすいんです。

スペースが限られている玄関では、出っ張る棚よりも壁に引っ込んでいるニッチがあることで、空間が使いやすくなりますよ。

■キッチンにニッチをつくる

キッチンでは、日常的に目に触れるものを飾る場所としてニッチが活きてきます。

お気に入りの器やコーヒー道具、小さな植物、アートなどを置けば、料理中にふと気持ちが緩む瞬間が生まれます。

そのサイズ感ゆえに、小さな調味料を並べておくのに便利。見た目にも良いですよね。

ハコリノベのキッチン事例では、キッチンやカウンター背面にニッチを作る事例も多いですよ▼▼▼

飾るもので雰囲気も変わり、個性を出せるのでおすすめ。

ニッチは収納量を増やすという視点ではなく、暮らしの景色を整える為と考えると、使い方の選択肢が広がります。

■リビングにニッチをつくる

リビングでのニッチにおすすめの場所は、テレビ周りやソファ背面、壁の余白。

主張しすぎることなく、リビングの印象を整えます。

本やアート、小さなオブジェ、旅の思い出など、日常の中でふと目に入るものを置くことで、単調になりがちなリビングに変化をつけられます。

リビングでは大型の収納家具を置かなくても、壁の一部にニッチがあるだけで、空間に奥行きが生まれます。

そこに照明を組み合わせれば、夜のリビングに陰影が加わり、昼とは違った表情を楽しむこともできますよ。

家族が集まり、来客の目にも触れるリビングだからこそ、ニッチは飾るための場所であると同時に、その家の価値観や美意識を伝える存在にもなります。

無理に整え込まなくても、少しずつ入れ替わる飾りが暮らしを豊かにする。そんな使い方が似合うのが、リビングのニッチです。

■廊下や階段にニッチをつくる

廊下や階段といった、つい通り過ぎてしまう場所こそニッチにおすすめ。ニッチを設けることで印象が変わりますよ。

何気ない動線の途中に視線の止まるポイントがあるだけで、その空間に対しての印象や愛着が変わります。

写真や小さなオブジェといったアイテムを飾ることで、単調になりがちなスペースに個性や変化が加えられます。

廊下や階段にあるニッチは注目度も高く、その場を通る方の目に入りやすい場所。

しかも、他に家具といったアイテムが無いぶん、ニッチに飾る物のジャンルを問いません。

大切なもの、見て欲しいものこそ、廊下や階段のニッチに飾ると注目度もアップです。

■洗面にニッチをつくる

洗面は、生活感が出やすい場所だからこそ、ニッチの存在が効果的。

スキンケア用品に化粧品、塗り薬など、サイズ的にニッチとも相性の良い、小さい物がたくさんある場所です。

こうして物の位置を決めることですっきりと整い、気持ちにも余裕が生まれます▼▼▼

ハコリノベでは、洗面につくる扉付きのニッチ収納も人気です▼▼▼

また、実用性だけでなく、香りや素材感を楽しむアイテムをニッチに飾ることで、日常の中に小さなリセットの時間をつくることもできますね。

■トイレにニッチをつくる

トイレは、家の中でもっとも小さな空間のひとつ。だからこそ、わずかな工夫が空間の印象を大きく左右します。

ニッチ収納は、限られた面積の中で、圧迫感を出さずに「置く場所」をつくれる、トイレと相性の良い要素です。

トイレットペーパーの予備や掃除用品など、必要なものはあるけれど、できれば見せたくない。

そんなとき、壁の厚みを活かしたニッチがあれば、床やカウンターをすっきり保つことができます。

こんな風にトイレットペーパーがぴったり収まるサイズのニッチ事例も注目されています▼▼▼

収納量を増やすというよりも、生活感を視界から外すための場所として考えるのがポイントです。

また、トイレは一人で過ごす短い時間だからこそ、気持ちを切り替える場所でもあります。

小さなアートや香りのアイテム、季節を感じるしつらえを飾ることで、リラックス空間に変わります。

ニッチがあることで、無理に棚を設けなくても、飾る余白が生まれますよ。

ニッチのデメリットは?

ニッチ収納は魅力の多い存在ですが、万能ではありません。ちゃんと計画せずに取り入れると、後悔につながることもあります。

ここでは、リノベ現場で見られる、ニッチのデメリットについて整理します。

■後から簡単に変更できない

ニッチは壁をくり抜いてつくるため、完成後に「やっぱり場所を変えたい」「サイズを広げたい」と思っても、簡単な工事では済みません。

だからこそ、暮らし方を十分にイメージしないまま設けると、使いづらさを感じやすくなります。

■収納量が限られる

ニッチはあくまで壁の厚みを利用したスペースのため、大容量の収納には向きません。

物が多い暮らしの場合、ニッチだけで収納を補おうとすると、結局あふれてしまうこともあります。実用収納として期待しすぎないことが大切です。

また、中途半端なサイズは「使われない場所」になりやすいという点も注意が必要です。

奥行きが足りず安定しない、高さが合わず何も置けない、といったケースでは、埃がたまるだけの空間になってしまいます。
飾るものを想定せずにつくったニッチほど、活用されにくい傾向があります。

■掃除やメンテナンスの手間も見落としがち

凹んだ形状のため、意外と埃が溜まりやすく、照明を入れた場合はランプ交換のしやすさも考えておく必要があります。
見た目だけでなく、日々の手入れまで想像することが重要です。

ニッチは、つくること自体が目的になってしまうと、デメリットが目立ちやすくなります。

だからこそ「どこに、何のために設けるのか」を明確にし、暮らしに本当に必要かを見極めることが大切。

上手に取り入れれば、ニッチは欠点を上回る心地よさをもたらしてくれる場所になりますよ。

ニッチ計画のポイント

ニッチ収納は、空間に溶け込めば心地よい存在になりますが、計画が甘いと「使いづらい」「結局何も置いていない」という結果になりがちです。

ここでは、リノベ現場でよく感じる、ニッチ計画で押さえておきたいポイントをご紹介します。

■奥行き・高さは「飾るもの」から逆算する

ニッチを考える際にまず意識したいのが、サイズ感を見る順番です。

先に「この壁にニッチをつくりたい」と考えるのは良いですが、「何を置きたいか」から逆算することも大切。

飾りたいものが小さなオブジェなのか、器なのか、本なのかによって、必要な奥行きや高さは大きく変わります。

奥行きが浅すぎると安定感がなく、深すぎると中が暗くなり、扱いづらくなってしまうことも。使い方を具体的に想像することで、過不足のないサイズが見えてきます。

ちなみに、多くのマンションリノベで作られる、間仕切り壁の厚みは約6cmです。約6cmの厚みはニッチには薄すぎてこのままではニッチは作れませんので注意(ニッチが壁からはみ出してしまいます)

マンションリノベでニッチを作る場合、壁の厚みは約10cmは必要ですので、ニッチを作る壁は、壁厚が太くなるので要注意です。

数センチ程度ではありますが、室内の床面積が小さくなりますので、置きたい家具がある場合など、寸法をシビアに計画している場合は、ニッチ採用は慎重に検討してくださいね。

木造の一戸建てなどでは通常、壁の厚みが10cm以上あることが多いですが、構造の柱があることによって、希望の位置にニッチが作れないこともよくあります。

ニッチの具体的な位置については、デザイナーと一緒に図面上での確認もお忘れなく。

■ニッチを造りすぎない、余白のバランスを考える

ニッチは、あると嬉しい存在だからこそ、つい「ここにも、あそこにも」と増やしたくなりがちです。

しかし、ニッチを造りすぎると、空間が細切れになり、視線が散ってしまうこともあります。

大切なのは、ニッチを主役にしすぎないこと。あくまで暮らしを引き立てる脇役として、余白とのバランスを意識することで、空間全体の心地よさが保たれます。

何もない壁があるからこそ、ニッチが引き立つ。その関係性を意識して計画することが、失敗を防ぐポイントです。

■構造壁・配管との関係に注意する

見落としがちですが、ニッチはどこにでも自由につくれるわけではありません。

構造上重要な壁や、給排水・電気配線が通っている壁では、ニッチを設けられない、もしくは制限がかかる場合があります。

特に水まわりや外壁に面する部分では注意が必要です。リノベでは、設計段階で構造や設備の確認ができるからこそ、「できる・できない」を早めに把握しておくことが大切。

無理にニッチを優先するのではなく、住まい全体の安全性やメンテナンス性とのバランスを考えることが、結果的に満足度の高い仕上がりにつながります。

無くてもいい。でも、あると嬉しいニッチ

ニッチ収納は、生活に欠かせない設備ではありません。

だからこそ、打合せの中では後回しにされやすく、「余裕があれば」と見送られることも多い存在。

けれど、暮らしが始まってからふと感じるのは、物をしまう場所よりも、好きなものを置ける余白が欲しいという気持ち。ニッチは、そんな希望に応えられます。

ニッチは、実用性や効率だけでは測れない、暮らしの豊かさを感じる場所。住まいに「その家らしさ」を与えてくれるスペースです。

リノベは、間取りや設備を整えるだけでなく、どんな時間を過ごしたいかを考える機会でもあります。

無くても困らないけれど、あることで気持ちが上がる「ニッチ収納」。

住まいづくりの中で、ぜひ一度、何を飾りたいか、どんなシーンをつくりたいかを想像してみてください。

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