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本当に必要?「パントリーのないキッチン」という選択

キッチンの間取りを考えるとき、よく希望に挙がるのが「パントリーが欲しい!」という声。

SNSやリノベ事例できれいに整えられたパントリー付きキッチンを目にする機会も多く、「キッチンにはパントリーがあって当然」という空気を感じる方も少なくないかもしれません。

けれど実際の暮らしを見ていくと、必ずしもすべての家庭にパントリーが最適とは限りません。

ライフスタイルや買い物の仕方、家事の優先順位によっては、パントリーがあることでかえって使いづらさを感じてしまうケースもあります。

むしろ、あえて「パントリーをつくらない」という選択が、キッチンの動線をシンプルにし、暮らし全体を軽やかにしてくれることも少なくないのです。

今回は、パントリーの役割を整理しながら「パントリーのないキッチン」という選択肢がどんな人に向いているのかをご紹介します。

そもそもパントリーとは何のための空間?

パントリーとは、食品や飲料、調理器具、日用品のストックなどを収納するためのスペースのこと

リノベについて調べ始めてから、はじめて「パントリー」という言葉を知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ご家族の中で、特に親世代は、「何のための空間なの?」と、いまひとつイメージが湧いていない方もいるかもしれません。
比較的、新しいリノベワードなのでご説明をお忘れなく。

リノベ事例でよく目にするのが「ウォークインタイプ」のパントリー。
実際に「パントリーが欲しい」と希望される方の多くが、このレイアウトを思い浮かべています。

ですが本来、パントリーはウォークインタイプだけを指すものではありません。キッチン背面に設ける壁付け収納、冷蔵庫横の細長い収納なども、広い意味でパントリーに含まれます。

パントリーの役割はとてもシンプルで、「キッチンに収まりきらないものをまとめて保管する場所」。

具体的には、買い置きの食品 ・災害用の備蓄品 ・使用頻度の低い調理家電 ・来客用の食器など、こうしたものをキッチン本体から切り離して収納できる点が、パントリー最大の魅力です。

「便利そう」「あったら安心そう」というイメージが先行し、実際の生活スタイルと噛み合わないままパントリーをつくってしまうのは避けたいところ。

今回は特に要望の多い「ウォークインタイプのパントリー」に注目し、それが本当に必要かどうか、考えを整理していきます。

パントリーをつくる前に考えたい「収納の考え方」

パントリーの有無を考えるとき、多くの方が「収納量が足りるかどうか」を基準にしがちです。
けれど実際の暮らしでは、「どれだけ入るか」以上に、「どれだけ把握できるか」「どれだけ楽に使えるか」が、満足度を大きく左右します。

収納は多ければ多いほど安心、というものではありません。収納量が増えるほど、管理の手間も比例して増えていきます。

とくにパントリーのように一箇所に物を集約する収納では、「とりあえず置く」「あとで整理する」が積み重なりやすく、気づけば何がどこにあるのか分からない空間になってしまうこともあります。

一方で、キッチン本体やダイニング側、家の別の収納に分散させることで、必要な物を必要な場所に置くという考え方もあります。
調理中によく使うものはキッチンに、使用頻度の低いストック品は別の収納へ。そうすることで、動線は短くなり、管理もしやすくなることも。

大切なのは「パントリーがあるか・ないか」ではなく、自分たちの暮らし方に合った収納の配置になっているかどうかです。

パントリーが「あると便利」な人の特徴はコチラ

まずは、パントリーがしっかりと生活の中で活躍するタイプの暮らしを整理してみましょう。

1:基本的に食材や日用品をまとめ買いする

食材や日用品を箱単位・セット単位でストックするご家庭では、パントリーは非常に重宝します。

ハコリノベのお客様からも「週末に1週間分の食材をまとめて購入する」「ネットでお得にまとめ買いをする」といった声をよく耳にします。

収納量が足りないと、キッチンや廊下にストック品があふれてしまい、動線や見た目のストレスにつながりがち。

専用のストックスペースとしてパントリーがあることで、生活動線が整い、日常の使い勝手も向上します。

今の暮らしの中で「ストック品が納まりきっていない」と感じている方は、パントリーがある暮らしが向いていると言えるでしょう。

2:家族の人数が多い

家族が多いほど、食材・調味料・お米・飲料などの消費量も自然と増えていきます。

常に一定量を備えておく必要があるご家庭では、パントリーがあることで「買い物頻度を抑えられる」「急な来客や体調不良時にも慌てない」といった安心感につながります。

3:キッチンをすっきり見せたい

キッチンカウンターや背面収納に物を出したくない、できるだけ生活感を抑えたいという方にとって、パントリーは「隠す収納」として非常に優秀。

最近のリノベーションでも、キッチンに物を極力置かず、空間全体をすっきりと見せるプランが多く見られます。

その裏側で、パントリーが「見せない収納」を担っているケースも少なくありません。

このように、どんな買い物スタイルで、どんな雰囲気のキッチンで暮らしたいかによって、パントリーの有無は大きく変わってきます。

実は多い「パントリーを持て余す」ケース

一方で、こんなことにお困りではありませんか?

「いつの間にか賞味期限切れの食品が溜まっている」「奥に入れたものの存在を忘れる」「結局、使うのは手前の一部だけ」「掃除や整理が負担になっている」

収納量を増やしたのは良いけれど、今度は別の問題が発生しがち。

こうしたことが起きる原因にこんなことが考えられます▼▼▼

原因1:収納量が「暮らしの量」に合っていない

収納は、多ければ多いほど良いわけではないもの。収納が増えると、その分「物を持てる余白」も増えます。

結果として、必要以上にストックを抱え込み、管理しきれなくなることがあります。

原因2:動線が長くなる

キッチン→パントリー→調理という動線が増えることで、日々の小さな動作が積み重なり、ストレスになる場合も。

特に忙しい平日ほど、「すぐ手に取れる」ことの価値は大きくなります。

原因3:誰が・何を管理するかが曖昧

パントリーは収納量が大きい分、「とりあえず入れておく」場所になりやすい空間。

誰が在庫を把握するのか、何をどれくらい持つのかが曖昧なままだと、「同じものを何度も買ってしまう」「使い切れないまま奥に眠る」「気づけば、何が入っているか分からない収納」になるといった状態になりがちです。

こうして見ていくと、パントリーがうまく機能しない原因は「収納が足りないこと」ではなく、暮らし方とのミスマッチにあることが分かります。

「ウォークインパントリーなし」が向いている人の特徴

「パントリーをつくらないと、収納が足りなくなるのでは?」「やっぱり暮らしにくいのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。

ですが答えは、暮らし方に合わせて設計すれば、ウォークインパントリーがなくてもキッチンは十分に成立します。

ここでは、ウォークインパントリーをあえて設けない選択が向いている方の特徴をご紹介します。

1:食材を溜め込まない暮らしをしている

「使い切る」「新鮮なものをこまめに買う」といったスタイルの方にとって、大容量のストックスペースは必ずしも必要ではありません。

冷蔵庫の容量とキッチン収納が適切に計画されていれば、食材は十分に回ります。むしろ、ストックを持ちすぎないことで、「賞味期限切れを防ぎやすい」「在庫管理の負担が減る」といったメリットを感じる方も少なくありません。

2:家事動線を短くしたい

ウォークインパントリーがないことで、調理中に歩く距離が減る ・振り返る、しゃがむといった動作が少なくなるなど、家事動線は驚くほどシンプルになります。

必要なものがワンアクションで手に取れる配置は、日々の家事ストレスを減らしてくれる大きなポイント。

特に忙しい平日や、将来的に体力の変化を考えると、この差はじわじわ効いてきます。

3:空間をなるべく広く、快適に使いたい

ウォークインパントリーを設けない分、ダイニングやLDKを広く取れる ・収納のための壁や区切りが減る、といった空間的なメリットが生まれます。

また、こもりがちな収納スペースを減らすことで、湿気や空気が滞留しにくくなり、キッチンだけでなく住まい全体の環境が良くなるケースもあります。

ウォークインパントリーをつくらない選択は、単に収納を減らすことではなく、空間の使い方そのものを最適化する選択ともいえるのです。

ウォークインパントリーがないリノベ事例

事例1:LDKを広く使うための、パントリーに頼らないキッチン

お客様からのご要望は、「LDKを広く使いたい」というものでした。

そこで採用したのが、壁付けのL型キッチン。さらに、ウォークインパントリーは設けず、その代わりに、背の高いトール収納を組み込んだキッチンレイアウトに。

収納を一体化することで、動線を増やさず、ダイニング側のスペースをしっかり確保することができます。

その結果、大きなダイニングテーブルを置いても、窮屈さを感じないLDKが実現しました。

一見するとすっきりとした印象のキッチンですが、実は家電類も、このトール収納の中にまとめて収納しています。

扉を開けると、中にしまい込めるような設計になっており、調理中は扉を全開にすることで、必要な家電をすぐに使えるスムーズな動線に。

使わないときは扉を閉めれば、生活感を抑えたキッチンを保つことができます。

また、このトール収納はキッチンの中央付近に配置されているため、調理中はもちろん、食事の準備や片付けの際にもアクセスしやすいのが特徴。

ウォークインパントリーがない分、収納量を心配される方もいらっしゃいますが、同じくらいに収納が使いやすい位置にあることは、日々の満足度を大きく左右します。

こちらのお住まいは、空間の広さと使い勝手のバランスを重視した、パントリーに頼らないキッチン計画の参考になります。

紹介の事例はコチラ▶︎▶︎▶︎Life is journey[Click Here]

事例2:床面積を削らない、吊り棚で成立させたキッチン収納

こちらのお住まいでは、ウォークインパントリーの代わりに、キッチンの天井付近に吊り棚を設けたレイアウトを採用しました。

天井近くのスペースは、間取りによっては使われないままになりがちですが、この住まいではその高さを活かし、床面積を削ることなく収納量を確保しています。

結果として、ウォークインパントリーに匹敵するストック量を持ちながら、空間を広く使えるキッチンとなりました。

収納棚はキッチン近くに計画されており、動線もシンプル。調理中にわざわざ移動する必要がなく、日々の使い勝手が向上しています。

また、吊り棚は扉付きとすることで、中に何が入っているかが外から見えにくい仕様に。

ストック品や備蓄品など生活感が出やすいものを収納しても、キッチン全体はすっきりとした印象を保てます。

近年のキッチンでは吊り戸棚を設けないケースも増えていますが、かつて一般的だったこの収納方法は、実はとても合理的。

高い位置にあるため、毎日使う物には向きませんが、使用頻度の低いストック品を収める場所としては最適です。

収納は「量」だけでなく、「位置」も重要ですね。

紹介の事例はコチラ▶︎▶︎▶︎canvas[Click Here]

事例3:コーナーを無駄にしない、L型キッチンの収納アイデア

キッチンにはパントリーを設けず、L型キッチン特有のカウンター下スペースを有効活用することで、収納をすっきりと成立させています。

L型キッチンではデッドスペースになりやすいコーナー部分に着目し、柱の一部を棚として活用。

調味料など使用頻度の高いものを、調理中にさっと手が届く位置に収納できるよう工夫しました。
限られたスペースでも、配置を工夫することで使い勝手は大きく向上します。

こうして暮らし方に合わせてキッチンレイアウトを整えることで、すっきりとした状態を保つことができます。

それでも、どうしてもキッチン内に収まりきらない物が出てくることはあります。けれど、それらは必ずしも「キッチンにストックしなければならないもの」とは限りません。

食品やストック品を、ほかの収納スペースに分散して持つという選択も、十分に合理的です。

パントリーにこだわらなくても、収納は成立します。収納量を増やすよりも、使う場所の近くに、使う分だけ配置すること。
それが結果的に、すっきりと使いやすいキッチンにつながります。

紹介の事例はコチラ▶︎▶︎▶︎遊郭建具と暮らす[Click Here]

事例4:ウォークインパントリーなしでも成立する、II型キッチン

II型キッチンを採用することで、キッチンそのものの収納量が増える点も、見逃せないポイント。

こちらのお住まいでは、さらにダイニング側からも使える収納スペースを設けることで、ウォークインパントリーを設けなくても、十分な収納量を確保したキッチンレイアウトを実現しています。

キッチンとダイニングのそれぞれでアクセスできる収納は、動線を分断せず、日常使いのしやすさにもつながります。

それでもどうしても収まりきらない小物類については、お客様のように、お好みのテイストに合わせて棚や籠を取り入れるのもひとつの方法です。

あえて「見せる収納」とすることで、機能性だけでなく、インテリアとしての楽しさも生まれます。

すべてを隠すことにこだわらず、暮らし方や好みに合わせて収納方法を選ぶ。そうした柔軟な発想が、パントリーに頼らないキッチンづくりを楽しいものにしてくれます。

紹介の事例はコチラ▶︎▶︎▶︎ナナメの眺め[Click Here]

事例5:ウォークインパントリー並みの収納を、キッチンの中に

II型キッチンのシンク側には、キッチン本体全面に引き出し収納を設け、収納量をしっかり確保しています。

このように計画するだけで、ウォークインパントリーに近い収納量を、キッチン内だけでまかなうことが可能に。

パントリーでは、引き出しではなく棚収納を採用するケースも多く見られますが、実はその場合、空間を隅々まで有効に使うのは簡単ではありません。

天井に近い部分は手が届きにくく、結果として「使われない空間」になってしまうことも少なくないのです。

その点、このキッチンのように引き出し仕様とすることで、縦方向のスペースも無駄なく活用でき、奥にしまった物も一目で把握しやすくなります。

収納量を増やすだけでなく、「使い切れる収納」をつくれることも、パントリーに頼らないキッチン計画の大きなメリットです。

パントリーは「正解」よりも「相性」で考えたい

パントリーは、あると便利な機能のひとつ。けれど「誰にとっても必要なもの」ではありません。

リノベでは、SNSや事例を見れば見るほど、「これも欲しい」「あれも必要かも」と、選択肢が増えていきます。

その中で、パントリーも「つくっておいた方が安心なもの」として、無意識に思ってしまいがちです。

ですが大切なのは、自分の暮らし方に合っているかどうか。

「まとめ買いをするのか、こまめに買うのか」

「家事動線を優先したいのか、収納量を重視したいのか」

「空間の広さや環境に、どれだけ価値を感じるのか」

こうした視点で見ていくと、「ウォークインパントリーをつくらない」という選択が我慢ではなく、自分の暮らしに合わせた、前向きな判断になることもあります。

パントリーは正解でも、不正解でもありません。選択肢のひとつです。

流行やイメージに引っ張られすぎず、自分たちの暮らしにとっての「ちょうどいい」を見つけること。

それが、後悔しないキッチン計画につながります。

ーハコリノベインスタグラムでも「パントリーなしキッチン事例」をご紹介!こちらもご参考にしてくださいねー

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